屋外水槽でメダカを飼育していていると、完全放置でメダカを飼ってみたいと思うことありませんか?
野生のメダカのような環境を目指し、太陽と植物とメダカによる完全な生態系の循環を利用した完全放置型ビオトープって憧れますよね。
どちらが先かはともかく、メダカが糞尿をすることで水を浄化するバクテリアや植物が育ち、植物は太陽光による光合成により酸素を作り、植物を隠れ家に様々な微生物や藻類が発生し、それを餌にメダカが育っていく。
そんなメダカを頂点とした理想的なな生態系を作りたいですよね。
メダカ放置型ビオトープ
池のような大きな水量があるのであれば本当の雨水を利用した完全放置も可能とはいえ、小さい水槽で庭の片隅やベランダでのビオトープとなると、放置型でも蒸発していく水の補給や多少のメンテナンスは必要になりますが、ほぼ放ったらかし状態に近い飼育は可能です。
メダカビオトープに必要なもの
- 太陽光 植物やメダカ、微生物達が生きていくために必要な命の源であり、光合成により酸素を作ってくれるビオトープの要ですが、水温上昇を防ぐために、東向きの午前中の日光が当たる程度の場所で暑い日は日光を遮る物で覆う感じが理想です。
- 浅い水槽 メダカの飼育には浅い水槽が一番で、空気と触れ合う面積の大きい水槽で水深20cm以下位が適してます。
- 水草 水中の酸素を作り、微生物たちを育て水も浄化してくれます。
- 底砂 メダカの糞尿を餌に水を浄化するバクテリアの住処となります。
メダカ放置型ビオトープ構築
メダカの放置型ビオトープはそれほど難しくはありません。
なぜなら、メダカ自体が少ない餌の量でも飼育でき、水質もあまり悪化させない淡水魚だからです。
水量と水草、メダカの個体数を適正にすればいいだけです。
睡蓮鉢での飼育は睡蓮による水の浄化と微生物の棲息場所の確保に最適でメダカの個体数さえ多すぎなければ理想に近いとおもいます。
大きめのスイレン鉢の場合、メダカを10匹程度なら十分に機能するはずです。
注意点として、餌無しで飼育するためには立ち上げ後6ヶ月位は経過している水が出来上がり、藻類が発生している水槽でないとメダカの餌の確保が難しいです。