今年もこの前の雪の次の日に屋外水槽に薄く氷が張りました。
寒さも本格的になり、水温も下がり放題という感じで、やっと本来の冬が来た感じです。
今日は水温が下がったこともあり、メダカと水温について考えていこうと思います。
メダカは変温動物
恒温動物とは
ほとんどの哺乳類や鳥類のように、外気の温度に左右されずに自分の体温を一定に保つ動物のことです。
恒温動物の冬眠は、冬の厳しい寒さと餌の無い時期を乗り切るために体温維持の機能も下げてエネルギーの消費を下げて冬眠に入ります。
変温動物とは
ほとんどの爬虫類や昆虫、魚類のように、外気温によって体温が変化する動物です。
もともと体温調節機能の無い変温動物は、エネルギーの消費が少なく、動かなければ餌もあまり必要としないのですが、寒くなると体温が下がってしまうため動けなくなるので、比較的暖かい土の中等で冬眠します。
メダカと水温
- メダカの最適水温は25度~28度
- メダカに適した水温は20度~28度
- メダカが生きていける水温は1度以上30度以内
- メダカが餌をほとんど食べなくなる水温は約10度以下
- メダカが冬眠に入る水温は約5度以下
メダカは高温には結構強く、水温が40度近い水たまりなどでも普通に泳いでいたりしますが、メダカの体には負担になっているはずなので、飼育する場合は30度を超さないように気を使いましょう。
変温動物であるメダカは、寒い季節になり水温が下がると、体温も下がってしまうため活動をしなくなります。
その手前の一般的に秋と言われる時期が大切で、その時期にしっかり餌を食べられなかったメダカは冬を越せない可能性が高まります。
水温約10度を切ったあたりでメッキリ餌を食べなくなり、約5度を切ると底にじっと動かなくなり冬眠状態に入ります。
水の表面が凍った位ではメダカは大丈夫ですが、氷の中では死んでしまいます。
冬のメダカと給餌
前に書いたように、メダカの食欲は水温と比例します。
水槽には水温計を設置して水温で管理する習慣を持ちましょう。
室内水槽の給餌
家の中で飼育しているメダカは冬眠をしないので、冬でも餌を与える必要があります。
加温している水槽は別ですが、室内での飼育では、水温の下がりが中途半端で冬眠せずに、少量の餌を食べる感じになると思います。
繁殖期のように餌を与えてしまうと水質悪化の原因になるので、最小限を一日一回あげれば十分です。
*ヒーターで温度調節している場合や水温が高い場合は普通に給餌ましょう。
屋外水槽の給餌
屋外水槽では、冬は水温も下がり冬眠に入るので餌は必要ありません。
たまに暖かい日に水面を泳いでいたりしますが、秋の間に春までの栄養を蓄えているはずなので無視しましょう。
暖かい昼間に餌を与えて、そのまま夜になり水温が下がるとメダカの消化機能も働かなくなるので、体調を崩す元になります。
また、春から設置している水槽ならメダカが非常時に食べられる苔等あるはずですから心配しなくて大丈夫です。
それよりも、給餌による水質悪化の方を心配しましょう。
*あくまで、適切な個体数で飼育している場合です。
まとめ
今回のメダカと餌の話は役に立ちましたか?
メダカの給餌に関しては、水質を汚さない事を一番に考えるのが、結局メダカの健康に繋がります。
夏場の大量に餌を食べる時期なら、3回に分け出来るだけ大量の餌を小分けにして水質を維持、食べない時期なら一回に減らす、もっと食べないと思われる時期は思い切ってあげない!という感じにして、水質を一番に考えて下さい。
メダカの水は、私達人間にとっての空気なので、命のみなもととして、一番守るべきものです。