メダカの飼い方-メダカが喜ぶ水槽とは
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メダカが喜ぶ水槽環境って考えてみたことありますか?
私達がメダカを観賞して楽しむための水槽ではなく、メダカ達が本当に棲みやすく元気一杯に育ってくれる水槽環境ってどんなものなのでしょう。
メダカの生態等を考慮して考えてみましょう。
メダカの特徴
メダカはどんな淡水魚なのかをまとめてみました。
メダカ飼育の参考にしてみて下さい。
- 淡水魚だけど塩分に強く汽水域でも行きていける。
- メダカはマブタが無いので、暗くなるとものかげ等で寝、明るくなると活動する。
- 水質の悪化にも強く、低水温から高水温まで適応するが、体が小さく体力がないため急激な水温や水質の変化には弱い。
- 水流に弱く、水流からの逃げ場を確保してやらないと疲れて死んでしまう。
- 流れの少ない護岸整理されていない小川や用水路等の水草の生えている場所を好み、水草の周囲に発生するプランクトンや、ボウフラ、小さな虫等を餌にしている。
- 流れの少ない場所の水草のある場所ということから、水深は浅めの場所が生息圏であるため、浅い水深を好む。
- 雑食なので、口に入る大きさであれば自分の産んだ卵や稚魚であっても食べてしまう。
- 自然界のメダカは、水温が下がる冬は土の中に潜って冬眠する。
水槽の水質を悪化させる原因
水質を悪化させる原因は死んでしまった個体の放置は問題外として、全てが餌の与え過ぎにあるといって良いでしょう。
餌は栄養の塊であり、メダカが食べることで分解され栄養素が大幅に減少され糞尿となって排出されます。
メダカの糞尿に残った僅かな栄養素をバクテリアが食べることで分解され水質が保たれます。
- 餌→メダカ→糞尿
- 糞尿→バクテリア→アンモニア(猛毒状態)
- アンモニア→バクテリア→亜硝酸(かなり毒素が高い)
- 亜硝酸→バクテリア→硝酸塩(ほぼ無害だが溜まる一方)
- 硝酸塩→水換え→安定した水
残り餌は栄養分がメダカに分解されること無くそのまま水中に残ることにより第一段階のバクテリアが増殖し、バクテリアのバランスが崩れアンモニアや亜硝酸が水槽内に発生し猛毒状態になります。
飼育水に透明度が無い場合は、餌の与え過ぎで第一段階のバクテリアが増殖し第二・第三のバクテリアの処理能力が追いついていない事が多いです。
また、メダカは活性化している時期は餌をいくらでも食べてしまいますが、実際にはメダカは少食ですから、消化不良をおこし十分に栄養分が分解されないまま排出されるので上と同じ理由でバクテリアの処理能力が追いつかなくなります。
そして、水換えを怠ると起きる富栄養化状態と猛毒状態が重なり地獄の水となります。
富栄養化とは
富栄養化とは、自然界であるべき状態よりも水の中の栄養素が増えすぎてしまった状態のことで、水槽環境の場合、有機栄養素等が水草等の吸収能力を上回ってしまうとおこります。
水槽では水換えを行うことで対応するしか無いのが現状ですが、水槽の中の個体数を適度に抑え餌を与えすぎないことで緩和できます。
富栄養化の進んだ水槽では、コケや藻類が大量に発生し酸欠の原因にもなります。
メダカが喜ぶ水槽とは
メダカが本当に喜ぶ水槽の条件とは、メダカが安心できる水槽であることが一番重要だと思います。
- 何時でも逃げ込めるような隠れ場所のある水槽
- 底が土の水槽
- 適度に植物が入っている水槽
- 水流の無い(もしくは、ない場所の確保)水槽
- 個体数が適度な水槽
といった感じの水槽で、なおかつ、あまり綺麗すぎない水槽が良いのではないでしょうか?
水槽の場合、メンテナンスを考えると底砂は大磯が便利だと思いますが、隠れ家になるも物や水草を入れることで対応すると良いと思います。
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